次回の展示(next exhibition)

小坂素石 紹介

今回の書展のテーマは唐時代の詩人

唐の時代の詩人をテーマに選びました

漢詩だけで壁面をずらりと埋めつくしてはどうかと考えて

いま思索している途中です

場所と建物にあう書を模索

この建物

日本建築の

白壁と木目の茶色

それにあう

紙の大きさ、紙の色、墨の色、濃淡、字体、字の大きさなど

全体の調和を頭におきながら

金沢で試作して持ってきた
作品と現場の雰囲気を

照らし合わせて

見分している段階です。

紙の色は、壁面の白と、木目の茶色にあうように検討しています。

壁は白色の面積が大きいので、

やはり紙は白にして、墨色も濃くして・・浮きたつかな・・

と考えています

金沢にもどったら制作してみます

テーマは唐の詩人

今回の展示はテーマを

唐時代の詩人におきましたが、

その理由は

昨年秋に篠山を訪れたとき

篠山城の城下町をあちこち散策しましたが

城下町のもつ雰囲気から唐の漢詩が心にうかびました

篠山城と城下町の風情が唐の詩と響きあう

20歳で書を始めて、のち50年ちかく続けています

沖縄やブラジルをはじめ

日本のあちこちの場所で、数々の書展をやってきました

その時々で

毎回違うテーマで書きますが

テーマを決めるためには、

その場所を何度も訪れて、場のもつ雰囲気をつかんで

どういった書が、その場所にあっているのか?

山の風景や街並みには、どういう書風が響きあうか?

それぞれの現場で考えます

場のもつ雰囲気と符合するテーマを選ぶ

これまでも

古民家や、民俗資料館、朗読小屋、お寺、茶道の場であったり

国際交流センターであったりと

毎回

その場、その地方の、特有の雰囲気にそった書をかいています

2019年大賞受賞のお寺アート 

オテラート金澤については・・・

沖縄やブラジルでもグループ書展を展開

ブラジルでは、大勢の観衆が書を愉しんでくれました

ブラジルでは日本の書に関心のある人が、たくさん来れられました

京都造形芸大で学んだこと

京都造形芸大で学んだことは

その後の書のありかたに大きな影響を与えました

京都造形芸大を卒業したのち、

美術館でこどもたちといっしょに現代アートの鑑賞(ミュージアム・クルーズ)を4年あまりやってきました

そのときに、

アートエキシビションの方向性について開眼しました

書はたんなる平面にずらりと並べるだけではなく、

それが置かれた空間を活かさねばならないと気づきました

その経験から

書は空間を活かす三次元のアートエキシビションだと気づきました

また、

京都造形芸大では

書道以外のジャンルのアートを学んで

非常に刺激をうけました

授業で学んだだけではなく、

いろいろな作品展も見学して刺激をうけました

指導教官の直接の教示や

芸大生の仲間の存在も大きかった

そのことが自身の作風にのちのちまで大きな影響を与えていると思います

作風の変化

転機はオテラート 2019年 大賞を受賞

ひとつの転機は、2019年に大賞を受賞したオテラアートだと思います

 2023年には、墨色に加えて、緑と赤の色を初めてつかいました

斬新なその発想は、

お寺を訪れた時、

お寺にある色を見て、

その瞬間に着想を得ました

お寺には五色があるのですが

一瞬のひらめきです

書に色をさす

寺がもつ色のイメージを

どのようにすれば

書を介して表現できるのだろうかと考えました

色の使い方を工夫しました

すらっと色が入るように・・

とくに、でしゃばらない色の使いかたについて構想を練りました

オテラートで

初めて色を用いて、

それを鑑賞した人から、

コンテンポラリーな感性を指摘されました

自分でも、作風が現代アートの方向に転じたと感じます

そのきっかけがオテラートだったと思います


練習における苦悩と葛藤の日々

毎日、

毎日、

書にむかっていると、

作業中に、

作品が「これじゃない。これじゃない」と自分に語りかけてきます

「これじゃない。これじゃない」と自分でわかるんです

空間の活かし方

書のむかう縦方向の線

これを長くしたり短くしたり・・・

試行錯誤するうちに、

寸刻みに だんだん 長さが定まってきます

それまでは「これじゃない。これじゃない」の繰り返しです

この上の書と下の書は

同じ漢詩ですが

上は白い紙に

墨のかすれぐあいを、いろいろと工夫してみました

今回

試作品を

エキシビションの現場においてみて



これじゃない・・と

思いきって縦長に、

たてにずらっと長く連ねる方がいいと感じました

たてながのほうが、この空間にあいます

そのように完成させるつもりです

そうなると詩を考え直す必要があるかもしれません

もしかしたら

別の詩を選んで

たてながに書いてみることもありえます

挑戦するかもしれません

カリグラフィー作品展


大橋 学
大橋 順子
2023/吉日